駒落ち上手の理想的な教え方とは?
駒落ち下手であれば、上手を負かそうと必死で勉強するにもかかわらず
いざ駒落ち上手になると、下手を負かせたときに「どうやって教えていけばよいのか?」分からなくなります。
「最強の駒落ち」(先崎学著 講談社)で上手の視点からについて知ることができても
いざ私が駒落ち上手を持ったときに、勝ったとしても下手の人が楽しんで指せたかどうか気になってしまいます。
できればちょっとでも手を緩めればと思ってますが、現実は熱が入るあまりに指導よりも勝負のほうに気がいってしまいます。
駒落ち上手をもったときにどのように下手の人を教えていけばよいのでしょうか?
ちなみに6枚落ちでちょうどよい勝負、4枚落ちできついくらいの手合いの人と指してます。
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私は2年前から甥っ子に将棋を教え始め、最近では小学校等の教室のお手伝いもさせて頂く様になりました。
当然、指導の際には私が駒落ちの上手(10枚落ち~二枚落ち)を持つのですが、心掛けているのは勝ちに拘るのではなく、下手が手合いの目的に見合った手を指しているかどうか、です。
駒落ちにもそれぞれの手合いで目的とする学習ポイントがあります。例えば六枚落ちでは足し算の攻めが出来ているかどうか、四枚落ちでは引き算の攻め(上手の駒の利きを逸らす指し方)が出来ているかどうか、二枚落ちでは囲いと位の重要性を理解し それを生かした攻防が出来ているかどうか、といった具合です。下手が目的とする手を指しているのであれば、例え一直線に負けにいく順であっても敢えて変に変化させる事はしません。駒落ちで上手が変化させられるのは駒がぶつかるまで(下手の攻めが始まるまで)と思っています。せいぜい終盤にちょっと脳みそに汗をかいてもらえる様に(一手スキか二手スキに)するくらいでしょうか。
そして、例え下手が(逆転で)負けたとしても、目標とするポイントがクリアされているのであれば とにかく褒めまくります。そして終盤で逆転負けしない為のポイントだけを指摘して終わります。
このやり方が正しいかどうかは よく判りませんが、私も同じ様に教わってきて現在(アマ四段)に至っておりますので、自分的には間違ってはいないと思っています。
ご参考になれば幸いです。
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