2012年2月25日土曜日

将棋についての質問です。 僕は最近将棋を始めたんですが、 みんな「角交換」とい...

将棋についての質問です。

僕は最近将棋を始めたんですが、

みんな「角交換」という言葉をよく使います。

また、学校にあった羽生さんの本にも、

攻めの銀と守りの銀を交換すれば有利

と書いてありました。

同じ価値の駒を交換すると、

どんなメリットがあるんでしょうか?


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攻め駒は盤上に有っても、持ち駒になっても攻め駒として役に立つのに対し、守り駒は盤上に無いと役に立たないのです。ですから攻め駒と守り駒は同じ価値ではない。攻め駒が持ち駒になれば、むしろ価値が増すのに対し守り駒は無価値になってしまうのです。例えば、矢倉囲いの金銀が盤上でなく駒台に乗っていると考えてください。つまり王様の周辺に金銀が全く無い状態です。これで相手が棒銀で▽8六歩▲同歩▽同銀というように銀と飛車の悪の二人三脚で攻め立てられたら王様は孤軍奮闘しても、どうにもならない。▲8七歩としても当然▽同銀成と進軍してきます。こういう大ピンチの時に金銀が駒台にいくら乗っかっていても全く役に立たないわけです。▽8六歩▲同歩▽同銀の局面で▲7八金と駒台の金をはっしと打ち付けると、それに一手費やしてしまいますから次ぎは相手の番です。相手にも同様に駒台に金があるはずですから、▽8七金と打ち付けてきます。▲同金▽同銀成でさきほどと、ほぼ同じ局面で玉頭を破られてしまいます。▲同金で▲7九玉と逃げても▽7八金と交換になって、またお互いの駒台に金が乗ることになる。攻めの金は駒台に乗るとどこにでも打つことができる強力な駒になるのに対し、守りの金は駒台に乗ると職場放棄して自宅待機しているガードマンと同じで役に立たないということが理解できるはずです。

これが将棋の基本なのです。駒を交換するということはお互いの駒台に駒の乗ることになります。攻め駒はそれで価値が増すのに対し、守り駒は価値を無くしてしまう。これが将棋の原理なのです。



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>攻めの銀と守りの銀を交換すれば有利と書いてありました。



自分の「攻め」の銀と敵の「守り」の銀を交換するわけですから、敵の守備力は確実に弱体化します。これがメリットの第一。

一方で自分の攻めの銀も盤上から消えていますが、それは持ち駒として好きなところに打つことができるようになったわけですから消えてなくなってしまったわけではありません。

金や銀といった駒は攻めの先兵として有効で、また最終盤に敵玉を寄せる際にも非常に役立つ駒ですから、それを好きなところに打てるというのはこれもまた大きなメリットなのです。

できれば一度、持ち駒を使わずに盤上の駒だけで敵玉を詰めることを試みてみるといいと思います。きっととてつもなく難しいはずです。



自分の攻め駒は敵の守り駒と交換になればそれで「働いた」ということになります。一方で働かずに最後まで盤上に残ってしまった駒を「遊び駒」といいます。「遊び駒」がたくさんあると将棋は絶対に勝てませんので、いかにうまく駒を交換するかを考えることが、駒の効率を最大限よくすることにつながるのです。


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将棋には世界3大将棋というのがあります。日本将棋、中国将棋、西洋将棋(いわゆるチェス。しかし、チェスは現在は独自の分野と認知されてる。)です。中でも日本将棋は相手の駒を取って持ち駒にしたらそれを再使用でき、いつどこに打っても自由。これは画期的なルールで日本将棋独特のものです。質問の同価値の駒を交換するメリットは、好きな時や場所に打てる、相手を牽制する他に大局観の判断材料になる、持将棋の場合に有効等。持将棋の場合は、同価値の駒でなくても有効。持将棋について聞きたい場合は別の機会で質問して下さい


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好きな場所にうてるし隙を見せれば急所を狙われるので相手への牽制になる

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